SEROW250が納車から10か月を経て、やっとこさ1,000km走ったのでこの日に1,000km点検。普通は「納車から1か月または1,000km走行のいずれか早いほう」なんてことになってるアレです。1,000km走るのに10か月かかるのはどうかと思うのですが、後半400kmほどが過去1か月での走行だというのもどうかと思います。
点検自体は何ら異常なしで無事終了。めでたしめでたし…と。
と。
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◆ここでバイク屋さんのツーリング企画「1泊2日で四国の林道を走ろう」のお誘いを受けました。あれは、日程が09月09〜10日で…確かもう締め切られてて…あっ、目の前で締め切りの張り紙が消えた!
- ハハが脳血管障害になって10年余り。泊まりの旅行というものに行っていない。そもそもハハ退院初期は家に張り付いてなきゃいけなかったので、泊まりで旅行に行くなど論外だった。
- その感覚が染み付きすぎたし元が出無精なことも相まって、今では2〜3泊ぐらいなら大丈夫なはずなのに、どうも旅行に行こうかという発想が湧いてこない。
- 小人料金でなくなってから、フェリーに乗ったことがない。
- 民宿というものに泊まったことがない。仕組みがよくわかんない。
- オフを真面目に走る装備・用品を何ら用意していない。
- つーか、何十kmもあるダート、ですか。
いろいろと、世間の人なら気にもしないようなことが気になったりもするのですが、こういうお誘いを避けて避けて避けまくって生きてきた結果が今のダメなワタクシなので、これは避けて通らずに一緒に走りに行くのがよいのではないかと。
確か、即答はできなかったけど翌日だか翌々日だかに「行きます」というお返事をしたような記憶が。
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◆このあとの1週間ほどで、ものすごい勢いで(注:当社従来品比。世間的にはトロいぐらい)用品・装備確保に動いて、お店の方にもものすごい勢いでアホのコのような相談をして(相当にめんどくさい話に付き合っていただいたと思うのです)、手配をお願いしたら、ものすごい勢いで手配してもらえて、ものすごい勢いで09月04日には装備・用品が揃いました。

なんだか、いろいろ、揃った、なぁ。
どうやら、私にしては珍しく「や〜めた」に陥ることもなさそうです。うーん、本当にフェリーとやらに乗ったり、長い長ーい林道を走ってしまったりするのですね。
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◆なんとなく、がさごそと発掘作業をしてみました。

コールマン・ピーク1のDual Fuelなもの。ホワイトガソリン式だけど普通のレギュラーガスでも使えるというのが売り。試しに稼動させたら、何の問題もなく青い炎で燃焼。
今の自分にはあまりにも似合わないブツなのですが、これを買おうと思い立っていそいそと買いに行って実際に使ったりしてたときは、今よりも元気だったような気がします。何かしら、思い出したい。
今さらですが、08月末にツーリングに出たときのお話。当時は精神的にも何かしらいっぱいいっぱいになっていて、何かから逃避したい気持ちなり脱出したい気持ちなりが強かったように思います。
旅に出ない人なりに、うーんうーんと数日前から地図とにらめっこして目的地を決めました。
- 大阪府内のダム建設予定地。
- 大阪府内の林道。
- 個人的に馴染みのない京都府へ行って、茅葺き屋根の集落を見ながら団子を食べる。
観光名所だのレジャースポットだのへの関心が凄まじく薄い人間で、世間一般の見どころとは違うものに惹かれるのです。絶景が見える露天風呂があるとかいう話には何らそそられるものがないのですが、「あそこのトンネルは素掘り。加えて、道中の法面(のりめん)がレンガ積みなのがたまらない」なんていう、どうでもいい人にとっては凄まじくどうでもいい話にわくわくします。
そんな人なので、最後の「観光地で観光者向け構造物を眺めて観光者向け食品を食う」というのは本来の自分からは出てこなさそうな企画なのですが、こういうことも経験しておかなくてはと思ったのです。何と言いますか、殻に閉じこもったままではいかんのではないかと。
以下、小さな写真があれば、たぶんそれはサムネイルです。リンク先が800x600ピクセルぐらいの少しは大きくなった画像。
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◆汗だくになるのが確定なので着替えをリュックに放り込んで、カッパだけをSEROW250にくくりつけて出発。
黙々と、北へ、北へ。自分がいた大学の裏山的な一帯へ。ダム建設予定地付近が元々どういう空気のところなのかは知っていたのです。休講が入って空き時間が増えただの何だのというときにはフラッと構内を脱出してぼんやりとワインディングを流したりしていたのですが、その一帯なのです。
山の中にワインディングが通ってて、畑がたくさんあるなかを抜けながら、まばらな民家に配慮しつつ走ろうか、みたいなところ。部外者にとってはおいしいワインディング。地元の皆さんにとっては思いきり生活道路。それがダム建設で馴染みのない空気が流れる場所に変わるんだなぁ、変わる前に見ておこう、というのが趣旨。

建設予定地付近の橋。年季が入ってるけど、この橋も水没するのかな。
この橋は付近の人たちの生活を見てきたのだと思うのですよ。増水したときにゃ橋脚のこの辺まで水が来たものさ、でも持ちこたえたさ、みたいな物語もたぶんあると思うのですよ。コンクリか水の中に消えてしまう、のかなぁ。
地域の人に詳しくお話を聞いたわけでも何でもないので、外部の人間が勝手にいろいろ言うものではないと思うのです。いろいろと思うところはあるのだけれど。
これからもいろいろと風景は変わっていくのかもしれないけれど、今のところは学生の頃とさして変わりがない、そんなこの付近に漂う空気感が好きです。
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◆ダム建設予定地近辺で「勾配のあるところで安易にUターンしてはいけない。というか、それはキャンバーターンだ。自分の腕では立ちゴケする。下り勾配側に倒れるとバイクの下敷きになったりしてちょっと苦労する」ということを実際に学習したのち、林道へ。
久々すぎるし軽装なので、ほぼ舗装林道を選びました。ダートは計1km少し、のようです。大昔にしてもダートをまともに走れてたわけじゃないし、これぐらいから。

個人的に珍しい光景。小規模土砂崩れ。
バイクは通れるけど、四輪は軽グルマ(かるぐるま)ですら通れない。少し前に続いた豪雨が原因じゃなかろうかと。短いダート区間はタイヤが滑るはずのない速度で通過。安全といえば安全。ビビリすぎといえばビビリすぎ。
でも、何かしら間違った達成感のようなものはありました。「うぉー、林道走った!」みたいなの。ほとんど舗装済みなのに。
「山なのに暑すぎ。だくだくの汗が全然引かない」とか「休憩しようとバイクを停めたらスズメバチが寄ってきて心臓をばくばくさせながら慌てて移動した。休憩できなかった」というようなイベントもあったような気がします。
この林道では、ウリ坊を見かけました。イノシシの赤ちゃん。体長20cmもない、ちっこくて丸い動物が草の生えた法面をスタタタタと。かわいらしいのでバイクを停めて追いかけて写真を撮りたくなったのですが、いつぞやに誰かから聞いた「ウリ坊を見かけたら注意しろ。近くに親がいる」という言葉を思い出して踏み止まりました。親に突進されたらひとたまりもないです。
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◆その後、京都へ抜けて、目的地である不慣れな観光地を目指します。が。道に迷いまくり。

これは…新聞等で写真を見たことがあるアレなのでしょう。今後の人生で、下る機会があるのかどうかよくわかりません。というか、ここはどこですか。
頭の中が「京都の地理が全くわかんないんです!」でいっぱいになりました。地図はあるけど、縮尺の関係で細かい道路がよくわかんない。ぐるぐると巡っているうちに国道とは名ばかり、または辛うじて国道と名のつく道路へ出る案内標識を見つけたので、どうにか京都府道かどうかすらわからない1車線道路(実際は京都府道)から脱出。
R477。いつか走っておかなくてはいけないな、いつか百井の分れとやらにも行きたいものだなとは思っていましたが、百井峠のはるか大阪寄りから十二分に手強い道路です。1車線区間(四輪がすれ違えない)がかなり長い。ブラインドになったタイトターンがばくばく出てくる。杉木立のなかの狭い道路をオフ車で走るのはそれはそれで雰囲気もよくていいものなのですが、これ自体を目的に組み込んでたわけではなくて「単なる通過路。早く先へ移動したい」というときに通過する道路としては、何と言いますか、ナニです。
R477を走っているうちに雨が降り出しました。天気予報では、京都府も大阪府も快晴だったはずなのにな。文明の利器・カッパを装備して先へ。狭っ苦しいR477からもどうにか脱出してR162に抜けました。
R162。バイクの人らが大好きな道路。この日もツーリングらしき集団がてんこもりでした。既にごーごー降ってるので、待合に屋根のあるバス停にはバイクとライダーが必ず避難してました。走ってると、どのバス停にもバイクとライダーのセットがいるのです。変な光景。つーか、バス停の待合所にバイク突っ込むのってどうなんだろう?よくわかんない。
こちらはカッパ効果で土砂降りも気にせずにトコトコと走っていたのですが。が。
考えたら靴はもう水浸しになってて歩くとガポガポ音を立てる状態だし、夕立だと思おうとしてるのにどうも1時間経ってもザバザバ降ってるし。うーんうーん。
撤収しよう。
目的地まであと少し…だったんだろうけど、構わず撤収しました。「山の日没は早いのね」「ついでに土砂降りなのね」という状況で現地にたどり着いて、カッパを着たままガポガポと音を立てる靴で散策したり団子を食ったりするのが楽しいことなのかどうなのかわかんなくなったのです。たぶん、もっとよい状況のときに行くほうが楽しいだろうと思ったので、後日。
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◆撤収を決めたので、あとは「京都市なのに、山」な現在地から京都市街に出て幹線道路なり高速道路なりでびゅーんと大阪に戻るだけ。それだけ…のはずだったのですが。
京都市街、よく知らずに行くとややこしいですね。全く馴染みがないので位置関係も何もかもわかりません。地図とにらめっこ。京都の*条っていうのは南北/東西、どっちに動くと増えたり減ったりするのかとか、そういうことからしてわかってないのでダメダメです。親切な案内標識もたくさん設置されてるんだけど、書かれてる地名が全くわかんない人は活用できないのです。ふにゃん。
ぐるぐると迷いまくったのち、どうにか馴染み深すぎるR171との交差点やら名神・京都南ICを発見しました。グッタリしまくってたのでとにかく楽なほうで大阪へ。
慣らしが終わっていなかったので90km/h自主規制を続けていたのですが、この帰途にオドメーターが1,000kmを刻みました。天王山トンネルの中で。
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◆この日の総走行距離252.3km。あまり遠出をしないので1日にこれだけ走るのは珍しいです。たぶん、前回が日帰りで愛知県豊田市に行ったとき。
なんだかんだで、個人的には謎の充実感に包まれた1日でした。
どうも、謎の手回し充電式懐中電灯兼ラジオ兼携帯充電器・ぐるぐるピカピカやら、1GBのUSBフラッシュI-O DATA TB-B1Gの在庫がはける気配がありません。どうしよう。
ままぞんを眺めていて、思ったのですが。そろそろ、最新のツーリングマップルを買ってもよさそうな気がします。
- 持っているのはリング式のもの。「ツーリングマップル 5 関西 1999年3月2版7刷発行」らしい。
- 最新のツーリングマップル〈5〉関西は2006/03版。
北摂に彩都なんて土地がなかった頃のブツなので、府道1号線が彩都近辺までズズズイーッと伸びてたりせずR171にぶち当たったのちあらぬ場所から生えてたり、未だに使いどころのわからない南阪奈道が載ってなかったりするのですよ。当然、まだ南河内郡美原町が存在していたり、奈良市が月ヶ瀬村や都祁村を取り込んで「山添村としてはどう思う?」みたいな形になっていなかったりするのです。
近々買おう。
ここまで、魔が差してAmazon.co.jpな地雷を日頃より多めに仕込んでみました。この時期に土鍋を表示させているぐらいやる気がないので、あまり気にしないでください。
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◆21時頃にSEROW250でぶいーんと出かけたら、現地で雨に降られました。カッパカッパを持参してなかったのでずぶ濡れです。そういえば、台風10号さんが来襲してたことを忘れてました。というか、勝手に「既に通り去ったもの」と思い込んでいました。
で、用事を5分以内で済ませて即帰途について…なぜ家の近くでは雨が降った痕跡もなく小雨も降っていないのですか。軽装でビッグスクーターをばろばろ言わせてるあんちゃんが全然濡れていないのに、長袖ジャケットもろともずぶ濡れで走ってる私はアホのコですか。
やはり日頃の行いなのですか。海は死にますか。山は死にますか。風はどうですか。空もそうですか。
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◆この日で、購入から10か月にしてようやく走行800kmになった、SEROW250さん。初回点検すらまだだし、ダートにも持ち込んでないままですが、現時点で感じていることなど。主に、SEROW250さんと入れ替わるまで乗っていたセルなしのSEROW225(2LN)との比較。
- セル一発でエンジンがかかるのは楽です。
- もうセミオートデコンプつきキックスターターには戻れません。
- たかが25cc。
- ヌタヌタのダートに持ち込むと印象が変わるのかもしれないのですが、舗装路を走ってる分には21/20しか馬が増えてないのでとくに感動はありません。2LNが取り返しのつかない事態になってたので、なおのこと感動がありません。
- あの1速募集。
- SEROW225の1速の無謀な低さはSEROW250では再現不能です。リアブレーキ踏みながら半クラを丁寧に当てりゃ極低速で走れるんだと思います。運転者の技量の問題で、そんなに上手に半クラを当てられないのが難です。本気でトレッキングに使うばやいは、メーター誤差が発生する(前輪回転数でなくスプロケ軸の回転数で速度検出…だったと思う)ことを気にせずにドライブ側のスプロケットをぐわっと小さくしたほうがよさそうです。これでもかというぐらい。
- スタンディングが凄まじく楽だ。
- 立ったときに飛躍的にホールドしやすくなったので、ミッションのことをさておくと極低速で走りやすくなっているのかも。
- 相変わらずバックステップ。
- 一般的トレール車よりもバックステップになっているのは昔と変わらず。舗装路ではどこに着座すべきもんなのか。
- 足回りは、舗装路で楽。
- 直進安定性が高まってるぽいです。SEROW225に比べるとひょこひょこしないです。
- なのに、激速レーンチェンジも楽。
- 安定してるのにレーンチェンジはSEROW250のほうが素早い感じです。イン足を出してうにゃっと体重を移動したときもSEROW225より素早く倒れてるような印象。あくまで印象。
- 渋滞路を走ったときはアレだ。
- 右脚のふくらはぎが熱いのは20年来の伝統なのか。
- やっぱケツ痛い。
- 225から比べるとかなり改善したけど、痛いもんは痛いです。
うー、あまり何の参考にもならない。
燃費のほうは、市内をちまちま動いたり放置しまくったりが響いているので、今のところ23km/L近辺〜30km/L付近。丁寧に丁寧に長距離を走れば35km/Lが出るのかもしれませんが。
システム全体が一気に電源断まで進む現象は「暑いから」の一言で片づくものだと思うのですが、どうやらIE単品でばくばく落ちたりもします。何事なのか。
MS、月例パッチに不具合--IEが異常終了(CNET Japan)
…そうか、キミの仕業か。
MSの対応を見てると「そもそもWin2000 SP4とかWinXP SP1とかの過去の遺物でしかクラッシュしないんだし、対策パッチなんて要らんでしょ?サポートに連絡来たら渡すけどさ。つーか、その場しのぎの対策教えるから、これでごまかせ」という姿勢に見えてしまうのです。HTTP/1.1を殺してHTTP/1.0だけ使ってりゃ大丈夫ッスとか、んなことでいいのか。
そんなわけでOSの「自動更新」機能やら何やらでMS06-042が適用されたWin2000 SP4(昨今のWin2000機の一般的な状態)やWinXP SP1(WinXP機でSP2適用を拒んでいる状態)でIE6 SP1を使っていると、当面はばくばく落ちるのが当たり前らしいです。
自分が知ってる事業所PCでこの地雷を踏む可能性があるのはWin2000機・1台だけ。気軽に行けるとこなので、ひょっこり顔を出してボソボソと説明しよう。
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◆いちおう、HTTP/1.1の正体が何なのかを知らなくてもよくてIEの設定項目にそんなようなよくわかんない言葉が書かれてるだけなのですが、たぶん、たいていの人はこんな出来事でもなければHTTP/1.1なんていうわけのわかんない言葉に触れることもないまま幸せな人生を送るのだと思うのです。
HTTP/1.1と聞いてRFC2616(IETF原文)のことを思い出してしまう人は、たぶん一般的な人ではないのです。
何より、私はRFC2616(和訳)のことを知ってたところで何の役に立つはずもない立場だったり、それ以前に内容をよく把握していなかったりという状態で無駄な人生を生きています。
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◆14日深夜以降、彼女(推定)から
- 携帯メルアド変更。私からのメールを拒絶するのが目的なので、当然教えてもらえない。
- 携帯電源断または着信拒否の使い分け。
- 部屋の電話は常時話し中。
という謎の処分を食らっていたのですが、この日に電話やメールが入ったのでどうやら解除された模様。「えーと…まだ変更したまま?」と何度も試してしまった結果DAEMONさんから数十通のメールをもらってしまったのですが、結局変更後アドレスが伝えられるというようなこともなく、単に元のアドレスに戻すという画期的な手法で元のサヤにおさまったようです。
難しいです、何かと。