ぼんやりとした、にちようび。
ふとんが発する強い誘引力に素直に負け続ける日にするつもりが、思ったより離脱状態で過ごした時間が長かったです。ふとんサンドの具になったままで終わる1日というのが懐かしく思えるのは良いことなのか寂しいことなのか。
調達済みの自転車の部品を眺めて少し思案したのですが、先送りに。とっとと対策したいサドルだけでもすぐに替えろよという考えもあったんですが、部品交換前と交換後の写真も撮ったりしたいよなとかいう雑念が出てきたので、心に余裕のあるときにガガッと作業することにしたのです。ガガッと。
というより、サドル交換だけで「今日は大仕事をした」という気分になりそうなぐらい、まだ弱ってる。
ぼんやりぼんやりしたまま一日中過ごしたので少しは静養できたようですが、平日に備えて「今週のすることリスト」を作るところまでは復旧していないようです。
ゆっくりゆっくり。
ぼんやりと週末突入。
まだ元の調子には戻らないわね期間中に更なる責め苦を受けてみたりして、ますますと弱っていた次第です。義務的な謎の会合参加の用事が続いたりもして。
7日(つきようび)からの平日は、仕事と無関係に毎日謎の予定が入っていて手帳を見るだけでもヘコむぐらいでした。来年用の手帳のリフィルを買いに行きたいとか、そういう用事を入れるスキもなくてゲンナリ。
そこからはどうにか解放されたので落ち着いていくのだと思うのですよ。
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◆ドタバタしく精神的にギャフンな日々を送りながら、シティサイクル用の部品をじわじわ調達してはいたので、そのうち11年落ちのシティサイクルに装備される予定です。
- LEDブロックダイナモ。
- 電池式でもハブダイナモでもないライトはどこまで快適になってるのか。
- サドル。
- ガワが破れてきたんです。
- 虫ゴム。
- 何だか勢いで買ってしまった。
- バックミラー。
- 後方の様子を知る手段が目視しかないのは不便なのです。
どうやら大阪独特の文化らしい傘ホルダー「さすべえ」も気になるところですが、便利な雨合羽やポンチョのほうが良いです。さすべえ、あまり安全そうに見えない。
しとしと。
前日のこっぴどい気疲れが取れないまま目が覚めて…今日は予定がないので家のことだか趣味のことで何かするつもりでいたはずなんだけど、何をするつもりだったのかが全然思い出せない。
たまってる用事を羅列した紙を見ても、どれをするつもりだったんだか…うー、どれもできそうにない気疲れのほうを何とかしよう。
そんなわけで静養の日に。数日は元の調子に戻りそうにないなぁ。
「隣組の寄り合い」って何なんでしょう。
得体の知れないものですが近隣にはまだそんなのがあります。なぜか参加するもんらしいので出席。
なんつーか、話し合わないのなら寄り合いでも何でもないと思うのですよね。声のデカい人らの考えで全部決まります。おとなしい人らの意見は通らない仕組みらしいです。
おとなしい人らが都合を尋ねられて説明し始めても、途中で遮って「そんなんほっとけや」「そや、ほっとけ」「あんたの都合なんか知らんがな」で黙らせるとか、何なんでしょう。本当に。
都合を尋ねられたから説明してる人に向かって「あんたの都合は知らん」とか、自分にはわかんない世界です。
すごく不毛な時間と神経と労力を使った気がする。ものすごく。
長年、コンサートホールやライブハウスには無縁な日々を送ってきたのですが、久しぶりに行って来ました。梅田芸術劇場。これが旧梅田コマ劇場のことだと知ったのは今年になってからです。
天王寺楽所雅亮会(公式サイト)の雅楽公演会。長らく「東洋音楽わかんねー」で生きて来たけど、実はクラシックを聴くのと似たところがありそうな気がして来てるのです。さらに出演なさる方からの案内となれば、ますます気になります。
チケットは手元にある。雅楽聴きたい。でも疲れてる。という状況のまま当日を迎えて。
今日片づけておくべき雑用をして…終わらない。雑用…終わらない。どうにか片づいたところで急いで身支度をして時計を見ると17時45分。
17時30分開場、18時30分開演。
どうしよう…もう開場してる…。
45分後に客席に自分がちょこんと座ってる図の想像がつかない。間に合いそうにないな…と、ここで一旦諦めモードに入って部屋着に戻りかけたのですが、チケットが手元にやってくるまでの諸々などを考えると「行かなかった」で済ませるのも何だし、何はともあれ現地まで行って時計を見てから間に合ったかどうかを確認しよう。
この時間帯に梅田まで45分以内で着きそうな方法…何だろう?間に合う確率が高いのはバイク。置き場所や服装的に困るのもバイク。あとは…タクシーか。
客待ちしてる場所まで歩く時間もないし、流しのタクシー、すぐ見つかるかな。
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◆阪神高速が威力を発揮しまくって開演5分前・18時25分にタクシーが会場前に到着。間に合った。降りて目の前の建物に入って…建物のどこにホールがあるのか悩むという無駄を費やしたのち無事に開演前の客席に。
周りの皆さんはパンフレットを持ってます。欲しいです。一目散に客席に向かってきたけど、そういえば何かを売ってる一角があった気がする。外に出るスキはないので、そのまま客電が落ちて開演。
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◆第一部は管絃。純粋に音楽を愉しめるひととき。
室内楽を聴いてるような気分です。ダイナミクスとオーケストレーションに神経を集中して聴くと幸せになれます。小節アタマや拍アタマを求めると強烈に悩み事が増えそうだけど。
あと、びっくりしたのは各ドアに係員がいて開演後に入ってきた人の足元を懐中電灯で照らしながら席まで誘導してるんですね。演奏中に出て行く人のためにドアを開けたりもするようです。出入り自由すぎのように感じたんですが、そういう客層のホールなのかな。聴覚に神経を集中したい人間にとっては、ちょっとつらいサービス。
20分ほどで客電点灯。何事かと思えば、もう第一部終了で休憩らしいです。もっと聴きたかった。
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◆15分間の休憩ということで、廊下に出てパンフレット売り場を見つけてすかさず買ったりしてみたのですが、周りを見てると違和感が。音楽を聴きに来たんじゃなくて身内の発表会に来たオーラが出てる集団をいくつか見かけました。
この公演会は毎年フェスティバルホールで開かれてたもの。今回はフェスが工事中なので会場変更。結構な規模のイベントだと思うのですよね。なんで身内発表会オーラを出してる人があんなにいたのか。
気にしないことにしよう。魅惑の舞台に気を取られてる間はどうせ気にならないし。休憩終了。
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◆第二部は舞楽。魅惑の演奏と魅惑の舞をまとめて味わうのです。
この愉しみ方が初心者には難しかったのです。視覚に気を取られて聴覚がおろそかになったり逆になったり。この辺りは西洋音楽のダンサボーな曲と同じようには行かないみたい。
もっと難しさを感じたのは舞人さんが舞台からハケるときに拍手が鳴るのですね。ぶわーっと。ちょうどそのとき楽員さんたちは気合いを維持したまま「退出」個所の演奏をしてるのですよね。
クラシックやビッグバンドならオケの最後の一音が鳴り止んで一瞬の余韻を味わってから拍手したい人間としては、結構つらいものでした。第二部に入ってからはほぼ全曲で、最後の一音が鳴り…止み…まだ鳴ってたのに!ぐらいで拍手が始まってたのは、悔しい。
第二部後半になると、管楽器が大幅増員された構成になりました。壮大なダイナミクスがつくようになってフォルテ!と迫られると鳥肌が立つぐらい。それなのに曲の最後のピアニシモに拍手が重なるのはもったいないのです。
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◆20時半頃に公演終了。急いで外に出たい人たちの混雑が収まってからゆっくりホールを出て寒風のなかでぼんやりしながらしばらく余韻を。はぁ。会場到着までは異常に慌しかったけど、着いてからは贅沢な時間を過ごしたもんです。
初めてホールで聴いた雅楽は、なかなかにたまらないものでした。演奏と舞を同時に味わう舞楽のほうは自分にはまだ難しかったけれど、ちょっと分かりやすい曲も実はあったのです。
最後の一音が鳴り止む瞬間や、そのあと一呼吸の余韻を聴くというのができない仕組みだったことは未だに悔しがってます。